Nice People

青森八戸から盛岡

Yukari Iki | 2011.07.19

「日本をちゃんと知らないで来ちゃったな…。」そう何度も(大げさにいうと毎日)思ったアメリカでの7年弱の生活。自分が産まれ育った横浜や東京とは別に、唯一親しみがあったのは両親の出身地である札幌と鹿児島市外。

それ以外は訪れたことがある場所は多々ある幼少時代をすごさせてもらったけども、”見よう、知ろう、聞こう”という意思が薄かったせいか、ただ”楽しかった””訪れたことがある”、だけの思い出が何げに多い。

社会人になるのをきっかけに帰国してから12年たった今、その当時の学生の自分よりは、日本の良さに感銘をうける機会や場所に自ずから出かけたりお誘いをいただく機会に恵まれていると思う。

ここ最近でいうと、その”機会”は、青森の八戸に知り合いのおばあちゃまの卒寿祝いにあった。
訪れたその日が八戸にとって今年一番の猛暑だったからか、繁華街といわれる通りに人通りは少なく、とにかく人をみかけることがない。これはどこの地方都市も一緒のことだとは思う。

そう思いながら市内を軽く散歩をしていたところ、たまたま遭遇発見したのがこの「みろく横丁」。
多分東京でいうと、恵比寿駅近くにある恵比寿横丁屋台村みたいなものなんだと思う。ただ八戸という街で、みろく横丁があるのは、恵比寿でいうところの恵比寿横丁屋台村とはちょっと存在感が違うというか。
なにもないところ、誰もいないところに、突如映画の撮影があるから集められたエキストラの人々が群がっているような雰囲気で正直びっくりした。

なんだかさっきまでの自分が抱いていた八戸への感想が嘘かのように、多くの人々でにぎわっているところ。
だまされたような感じがするくらい、夜11時をすぎても客足はとどまらない。
雰囲気としては、宮崎駿の「千と千尋の神隠し」でお父さんとお母さんが豚の姿になって息つく間もなくご飯を食べていたあの風景と全く同じ。光の感じも、店主が叫んで客引きしている感じも、お客さんが笑いながらその時間を楽しんでいる様子も。

やはりこの季節、猛暑とはいえども、屋台での食事は風情があっていい。汗をかきながら、店主とちょっとしたおしゃべりがいい意味で現実逃避させてくれる。そんな店主とのここ数ヶ月の話をしていると、東北の人ならでは、いや日本人ならではの、とてつもなく寛大なところ、そこにずっと支えられている国なのかなと思ったり。


青森八戸をさり、日本の伝統の1つをしるべく南部鉄器の鈴木盛久工房をめざして盛岡に。
次の代を継ぐ決心をし、東京から盛岡に引っ越しをし修行をつんでいる友達の友達。まだ自分の代として、襲名させてもらうまでに、母から学ぶことがまだ山ほどあると目を輝かせながら工房を案内してくれた。


日本はやっぱりきれいだった。

福島を通りかかった時の夕暮れの空も、

太平洋がとてもゆるやかな波を打つもうすでに復活している青森の種岸海岸も、

粛々と表千家を継承してきた姿も。

ーーー
本来はこの時期青森八戸行ってきましたリポードだったとしたら、旬の生ウニでつくられたウニ丼や、いちご煮の写真があって当たり前ですが、、、、、こういうところまできて写真ぱちぱちとったらおかしいよな、、、という気持ちが優先してしまい画像なし。「新鮮で旬なそこでとれたものを食べる」という言葉は、耳にタコができるほど友里さんからずっと聞かされているけど、今回のウニ丼といちご煮、それはそれはその言葉そのもの。その言葉を信じたものは救われる。本当に美味だった。

この松屋の2Fのお座敷から見える種差海岸、とても気持ちよく素敵です。
磯料理専門店
「松家」
住所:八戸市鮫町字棚久保14
電話:0178-38-2428
営業時間:11:00~20:00(冬季は19:00頃まで)
定休日:なし
主なメニュー:定食、丼物、麺類、一品料理他
http://www.matsuya-rest.com/