シュタイナー芸術体験記
Sep 11, 2006 @ 21:57 / news/event
by Hiroko Amemiya


兼ねてから個人的に興味があった、
「シュタイナー教育」に触れるチャンスがやってきました!
ご存知の方も多いと思いますが、念のため少し触れておくと、
そもそもシュタイナー教育とは、ドイツの教育学者でもあり、建築家でもあり、
神秘思想家でもある、ルドルフ・シュタイナーが確立した、芸術性を重んじた教育論。
と書くと、いかにもこむずかしいものに聞こえますが…、
私の言葉で書くと「五感をフル稼動させる教育法」とでも言いましょうか。
例えば、数字の「5」を学ぶのに、数字には1、2、3、と無限にあって、と
暗記させるのではなく、星型を描いたり、星型をなぞって歩くことで、
5の意味を体感する、という具合です。
(Amemiya)


ちなみに冒頭の写真は、木の枝を細工して作られた木製打楽器とマラカスで、
そのほかにライアーというウクレレのようで竪琴のような形をした柄のない弦楽器(写真左上)、
ゴングという鉄板をスティックでたたいて音を響かせる楽器(写真右上)という具合に、
木、鉄、銅、弦など、さまざまな自然界の素材を使って音の響きやリズムを体感します。
私は子どものクラスに混ぜてもらったのですが、音というものは一方的に奏でるものではなく、
相手があって成り立つもの、つまり、音を投げたら受け取る人がいると意識し、
不思議と相手に投げるように弾くと、どれもうまく空気に反響して、音が美しく響きます。
相手はそれを大切に受け取り、その音をまた相手に返します。
そのうち、先生が子どもに「音になってください」と言って、布を手渡し、
布をマントのように翻しながら、子どもが右へ左へと走って反復します。
これぞ、目に見えないものを体感させる教育なのだと痛感した瞬間でした。


こちらは、パステル画のクラスで使ったパステル。
ファーバーカステル社のパステルを、主催した宿泊施設がオリジナルに商品化しています。
コットンでこすってパステルの色をつけ、紙を彩っていきます。
6色を重ねていくことで、隣の色と隣の色が混ざり合い、新しい色が生まれる。
そんなプロセスをポストカードにして愉しむ授業でした。
ちなみにいちばん右のポストカードは、ブルーのグラデーションを使い分け、
海と空とカモメを描きました。


最後のクラスは、トランスパレントといって、
透き通った半透明の色紙を折って、のりで貼り付け、星をつくります。
窓に貼ると太陽の光に透けて、とても綺麗に輝くのです。
子どもたちの方がよっぽど飲み込みが早くて、
私が1個の星を作り終わる間もなく、簡単にやり遂げます。
(でも、子どもの時から授業中に終わらなかったので大人になったせいじゃないかも…。)
欲張りな私は一緒に行った親友の娘にもうひとつ星をプレゼントしたくて、
2つ作ろうと必死にもがいていたら、早く済んだ子がさっさと手伝ってくれます。
優しい子どもたちです。


お昼ごはんには、みんなでおにぎりを作って食べました。
日頃お母さんに作ってもらうおにぎりを、子どもがお母さんに作ってあげます。
おいしいお米とエクアドルの赤い塩で握って、甘くておいしいおにぎりの出来上がり!
幸せな味がしました。
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こんなに素敵なワークショップを年に1回行なっているのは、
群馬県・川場村にある、渓山荘(けいざんそう)という宿泊施設。
http://www.keizansou.com/
写真右は、渓山荘さんのすぐ下にある、山々から透き通った水が流れてくる川。
毎年夏に1回、シュタイナー芸術体験というワークショップを行なっていて、
夏休み中の家族連れがほとんどでした。
でも、このような貴重な体験を家族で共有できるなんて素晴いことです。
ちなみに、このお宿、本当に意識を高く持っていらして、
eatrip blog でも頻繁に登場する、京都・宮津の飯尾醸造さんのお酢も
販売されていて、なんてIt's a small world !!!
群馬県で見慣れた紅芋酢に会えるなんて夢にも思っていなかった私は、
すっかり上機嫌に過ごさせていただきました。
プラス!、嬉しいマメ情報としまして、愛犬と一緒に泊まれるお部屋もあったり、
マタニティーマッサージなどもございます。
ご興味がおありの方は、ぜひ渓山荘さんのサイトへ。

最後に、JA日本一の売上を誇る川場村の「道の駅」で買った元気なお野菜たち。
いやはや、「今日採ってきて今朝袋詰めしたバジルなのよ~っ!」て、
元気なおばちゃんが教えてくれたバジルは、東京のスーパーで見るバジルの
3倍!は入っていて、なんとたったの¥100!!!
みたこともないメロンや、かぐらからしというピーマンみたいな青唐辛子に、
丸っこい茄子など、本当に舌を巻くしかありません。
身土不二、一物全体、だなんていいますが、
そういう考え方が必要なのは都市生活者だけなのだとひしひしと感じました。
だって、元気に地方を支えている方々にしてみれば、それが当たり前なんだもの。
東京の端っこに住まう一人として、心して臨まねばと思った2日間でした。
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