デザインの裏側のちょっとドキドキいい話〜

by Masaaki Kuroyanagi

  1. Photo1:ナイキ本国からお呼びがかかり海を渡る事になった 岡嶌 要くん design lovver sole boy version.
  2. Photo2:後ろ姿もいかしている。廃材となった靴を一つ一つ解体して甦ったご機嫌なユニフォーム

その夜、普段は冷静な岡ちゃんが珍しく焦っていた。
明日の展示会に出展することになっている”葉っぱ君lovver sole boy version”の製作が予想以上に難航しているためだった。
”葉っぱ君lovver sole boy version”とは廃棄予定になったナイキのスニーカーを解体し、カラフルなパーツを組み合わせ、
ファイティングポーズをとった人形の覆面及び、シャツ、パンツ、ブーツになっていくという非常に手の込んだ作品である。

  1. Photo2:製作途中 
  2. Photo3:雑然?宝箱?117号室。ここからまた何が生まれるのでしょうか?愉しみ!

そこで急遽リムラムデザイン林さんの一言で三人の男達が集まり手伝う事になった。
そしてそれぞれが岡ちゃんの指示のもと担当が決められていく。

材料カット及び、接着材を注入する担当 林さん
展示台の塗装及び、針で局部を仮止めする担当 カリスマさん
材料カット及び、生地をなめす担当 藤城

三人は担当の仕事をそれぞれこなしていった。
そして深夜2時を回った頃、最大の難関である”グローブ”の製作に突入した。

それは岡ちゃんが球状の面に合わせて引っ張った生地を針担当のカリスマさんが仮止めをし、
すかさず接着材担当の林さんが注入するといった作業である。
深夜の教室に岡ちゃんの”りーはー!(針)セツ(接着剤)”の声がこだまし、
始めは”手術みたいやなあ、業界用語みたいやなあ”と笑っていたのが次第に素の状態で
”りーはー!セツ!、りーはー!セツ!”と我ら4人にしか分からない会話が繰り返されていった。

そして朝日が上って来た頃、一人また一人と睡魔に襲われ始め、岡ちゃんとカリスマさんの二人が最後までふんばり
仕上げのブーツを完了し、何とか午前中までに会場に提出する事が出来たのである。

製作中、何度も”こんなの意味あんのやろか、、、”と呟いていた岡ちゃん。
僕らデザインをする者が常に直面する思いで、自分しか信じられない瞬間である。
その思いを一掃するのにはやはり評価、結果は大きな役割を果たす。
展示会初日、ナイキ社の方が作品を気に入り、購入したいとの言葉が岡ちゃんの耳に入った時はさぞ嬉しかったことだろうと思う。
手伝った3人も同じ気持ちだったに違いない。

今後の”葉っぱ君lovver sole boy version”の動きに注目していきたい。


藤城

  1. Photo1:今回初ブログを書いた私こと 藤城 成貴がdesignした子供家具のGULA !
  2. Photo2:design tide の展示風景 !